選挙戦術 electoral tactic 2005 8 26
選挙戦術とは、新聞の制作と同じである。
いくら全国紙でも、すべての紙面を、
政治経済の記事にしてしまっては、売れない。
全国紙にするには、スポーツ記事、文化記事、事件記事が必要である。
いくら立派なマニフェストを作っても、普通の人は読まないでしょう。
そういうものを読むのは、政治に関心がある人だけでしょう。
誠に残念なことですが、やはり、選挙戦術は、
「知識人向け」と「一般大衆向け」と分けて考える必要があるのです。
いくら玄人に受けても、選挙に勝てるとは限らないのです。
選挙戦術には、大衆受けするものが必要です。
本来、選挙とは、政策選択の場でありますが、
政策の是非というものは、
日頃から、政治経済を勉強していないと、正しく判断できないでしょう。
そういうわけで、多くの人は、政策の中身ではなく、政策のイメージで選んでしまうのです。
ヒトラーは、彼の著書「我が闘争」で、このように書いています。
「民衆の圧倒的多数は、冷静な熟慮より、
むしろ、感情的な感じで考え方や行動を決めるという女性的素質を持っている。
大衆の受容力は、非常に限られており、理解力は小さいが、
そのかわり、忘却力は大きい。
効果的な宣伝は、重点を、うんと制限して、
そして、これを、スローガンのように利用し、
継続的に行なわなければならない。」